2020年5月31日

インターネット広告の手法の中のリターゲティングとは

何気なくインターネットでネットサーフィンをしていると、以前見たことのある広告が再び表示されるといった経験をしたことがないでしょうか?
よく見かける広告があったなら、それは単なる偶然ではなくれっきとしたインターネット広告手法の1つです。

あるホームページにアクセスしたことで、同じような広告や特定広告を何度も繰り返して表示させるもので、「リターゲティング広告」と呼ばれています。

今やビジネス世界では、宣伝手法として紙媒体やテレビ媒体からインターネット大きくシフトしてきていますが、この「リターゲティング」も効率よく成果を上げる広告手法として、多くの場面で活用されています。

リターゲティングの定義

「リターゲティング」の定義を改めて説明すると、インターネット広告手法の1つで、以前にあるWebサイトに訪問したことのある人(サイト訪問者や顧客)に対して、全く違うWebにアクセスした時に、広告表示エリア内に再度、同じ広告や類似広告を表示させることです。

顧客がWebサイトを訪問した時に、Cookie(クッキー)を発行して、その訪問者の訪問履歴が蓄積されます。
そのためにWebサイトにリターゲティング用のタグを挿入しておくと、Webサイトを訪れた人は、前の訪問したことがあるかどうかを識別して広告を表示させることができるのです。

リターゲティングの特性

1度訪れたことのあるWebサイトのバナー広告をサイト訪問者が、再度、目にすることで、興味のあるWebサイトを訪問したことを思い出させる効果があります。
そのことから、通常のバナー広告よりも、サイトのクリック率やコンバージョン率(成約率)が高くなるという特徴があります。

このことからネット広告によるマーケティング手法の中では、高い効果を生んでいるのです。
しかし、同じ人に何度の広告を繰り返し表示することは、ある意味、顧客を追いかけ過ぎることなってしまい、逆効果になるリスクもあるので、回数制限を設けるなどの設定も必要になってきます。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、前述したリターゲティングで過去サイトに訪れた人に絞りターゲティングする広告手法と言えます。
企業であれば、自社商品・サービスのページに訪れた見込み顧客をターゲットにして広告を配信して、ピンポイントにアプローチすることが可能になってきます。
この仕組みを活用することによって、一旦離れてしまった、サイト訪問者に対して、再度アプローチができるのです。

自分の欲しい商品を購入したいと思い、サイトにアクセスしても、その場で決めずに、後から検討してみようと、サイトを離脱することはよくあることです。
そのような人に対して、リターゲティング広告は、購入を迷っている人に繰り返し広告の再表示でアプローチをかけることで、再び検討してもらって、購買意欲を高めて、実際の契約に繋ぐということになっていきます。

リターゲティングの仕組みCookie

リターゲティングは、どのような仕組みで機能しているのでしょうか?
リターゲティングは、ブラウザのCookieを活用した仕組みで、リターゲティング用タグをサイトの特定ページに入れておきます。
そのページに顧客が訪問すると、ブラウザ経由でCookieが付与されます。

その結果、広告を配信する際に、サイトに訪問した人に付いたCookie情報を元に追跡しターゲティングすることで、同じ広告を対象の人だけに配信することができるのです。
しかも、リターゲティング用Cookieを持つ顧客も状況に応じたセグメント化でリスト化することもでき、リスト毎の広告配信も可能になり、より効果的なターゲティング広告発信もできるようになります。
逆に、既に購入した顧客は除外リストを作成することもできるので、さらに広告の効果を高めることができます。

リターゲティングで何が可能になるか?

リターゲティングを実施することで、次のようなことが実現できます。

コンバージョン(成約)しなかった顧客を再アプローチできる
何かしらの理由でコンバージョンしてしまった顧客を追いかけて、再アプローチできるのがリターゲティングの最大のメリットです。
サイトに訪問したことがある人のリストからコンバージョンした顧客を除外することで、対象リストを作成することができます。
これも元に、リターゲティング広告で再アプローチするのです。

サイト来訪後の期間毎のリスト化
Cookieは有効期間を設ける機能があります。
その機能を活用して、その期間内に広告を継続的に表示されることができることになります。
設定は、デフォルト30日、最大540日まで設定することができるのでその期間再表示させることは可能です。
しかし、人は関心を持続的に持ち続けることが難しく、日を追うごとに下がっていきます。
そのため、サイト訪問後、短い期間のリストを作成して、その人に対して、再表示をしていくことができます。

買ったことのある人にも再度同じ商品をPR
リターゲティングは、コンバージョンしなかった顧客に対して再配信することで、契約に繋ぐということが目的ですが、商品を購入したことがある顧客に対しても、リターゲティング広告が有効な場合があります。
リピーターの要素が強い商品等が当てはまります。

まとめ

これまで説明してきたように、リターゲティングハ、インターネット広告手法の中でも、興味を持っている見込み客に対して非常に高い効果を発揮してくれます。
もし、これからインターネット広告の導入を考えている人は、この手法も取り込んでいくことが、さらなる効果を生み出すことになるのです。