インターネット業界はちょいちょい新しい用語に出会います。先日は「CRUD(クラッド)ってどういう意味の用語」という記事でCRUDという用語に出会いましたが、今回は「LL」という用語に出会いました。
LL=Lightweight Language
LLとは「Lightweight Language」の略だそうで、日本語に訳すと「軽量プログラミング言語」となるそうです。どのあたりが軽量なのかというところは、個人的な見解では「とっかかりやすい」という手軽さの要素があるかと思います。
どんな言語がLL?
プログラムの言語は様々ありますが、代表的な言語としてはCやJAVAあたりでしょうか。しかし、これらの言語は「敷居が高い」という印象があるかと思います。まず開発環境を用意するにも最初は一苦労、そして「コンパイラ言語」と呼ばれる所以の「コンパイル」という概念もあり、「プログラム始めてみようかな」といった感じでは多くの人が躓いてしまいます。
それに対してPHPやRuby、PythonといったWebアプリケーションで多く使われている言語があります。WebアプリケーションブラウザがリクエストするとWebサーバー側で必要な処理をしてブラウザに結果を返す、といった処理を行いますが、このような比較的前面に係わるプログラムで、ソースコードを書けば実行結果を確認できる、軽くて更新頻度が高いアプリケーションに向いた言語、それがLLであり、代表的なところで「PHP、Python、Ruby、Perl、JavaScrpit」といった言語があります。
どんな特徴があるのか
言語ごとに特徴がありますが、個人的には「PHP、Python、JavaScrpit」の3つに絞ると違いが分かりやすいのかな、と思っています。
PHP
CやJAVAを主とするプログラマからは「PHPなんてプログラム言語じゃない」と言われたりする事もあるほど、悪い意味で厳格でなく、他の言語にはない「ゆるさ」があるのですが、その「ゆるさ」がゆえに敷居が低く、それでいてWordpressなどフロントエンド側の人間としてはもはや習得必須とも言える言語、それがPHPだと思います。
多くのWebサイトで採用されている言語で、ほとんどのレンタルサーバーでは標準でインストールされているPHPは、WordpressをはじめとしたCMSやLaravelなどのフレームワークなどもあり、多くの場面で活用されています。
Python
Python=AI、Webスクレイピング、ビッグデータ解析あたりのイメージが強いのではないでしょうか。AI関連の標準ライブラリやフレームワーク、科学計算系のライブラリが充実しているということで、計算、解析、分析、といった裏側の知能といった使い方に優れている言語であると思います。
Javascript
あまり技術の知見のないIT系の営業の人がたまにJavaと間違える言語、それがJavascriptではないでしょうか。本当はまったく違う言語です。
Javascriptといえばフェードイン/フェードアウトやアコーディオンメニューといったWebサイトに動きを付ける処理、画面を遷移させずに非同期通信で情報を処理するAjaxなど、クライアントサイドでの挙動もあれば、サーバーサイドでレンダリング処理するVueやReactといったフレームワークもあり、いまや「出来ないことがない言語」なのではないかと思えるほど柔軟な言語です。
Javascriptはフロントエンドの人もバックエンドの人も、今後避けて通れないのではないかと思いますね。
以上、LLっていう用語の意味と、LLに該当する言語のお話でした。